わたしたちの心には鉄壁の扉があります。
よく思ったことをすぐ口にしたり、感情的になっている人を見かけます。
一見壁のなさそうな人にでも絶対にあります。
では扉の向こう側には何があるのでしょうか。
幼児期や思春期で感じた心の傷を抱えたまま、
わたしたちにはわからないように、悟られないように、
息をひそめて、時に耐えきれず爆発しながら、
大人のわたしたちを守ろうとする小さな子どもの自分がいます。
わたしたちはその存在に気づかず、自分自身の考えで動いていると思っています。
しかし実際は、多くの人がほとんどの時間をその小さな子どもの自分に乗っ取られて生きています。
乗っ取られるというのは怖い表現ですが、先ほども言いました通りその子は守ろうとしてくれているので
悪気はありません。
もちろん霊的なものでもありませんので、ご安心ください。
どんなにすごい人でも、立派な人でも、ない人はいません。
この小さな子どものことをここでは『インナーチャイルド』と呼ぶことにします。
ではなぜ「鉄壁の扉」があるのか。
共存しているにも関わらず、わたしたちとインナーチャイルドの間には大きな隔たりがあります。
一見相反することに思えます。
例えるなら、同じ屋根の下に住む親子なのに、
親が子を無視している状態です。
育児放棄、ネグレクトと似たような状態です。
インナーチャイルドは本当はわたしたちに気づいてもらいたがっています。
しかし存在を知られて消されたら困るのでわからないように巧妙に隠れています。
ではどうすればよいのでしょうか。
まずは存在を知ると同時に、彼らを見てあげることが大事なのです。
子どもというのは親に見てもらいたいものなのです。
つまり、「扉」を開くということは、彼らを知り、見てあげるということなのです。
子どもの頃、信頼のおける大人になら何でも話せたりしませんでしたか。
今現在の我々が、彼らから見て信頼のおける大人であると言えるかどうか。
残念ながら、多くの人が程遠い状態であるとまずは自覚していただきたいです。
一日も早く信頼のおける大人になりたいですよね。
インナーチャイルドを見るということは、自分の心の状態を見ることと深く関係します。
しかし扉を無理矢理こじ開けようとしたり、壊したりすることは決してしてはいけません。
また、ごくまれに、自分の心の扉はすでに開いていて、インナーチャイルドと心を通わせていると思い込んでいる人もいます。
惑わされず、地に足をつけた方法でインナーチャイルドの癒しをしていきましょう。

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